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2018年02月09日 ()
読みたい本がたくさん有り過ぎてなかなか追いつかないにもかかわらず、山川菊栄の名著といわれる2冊を購入。

1802021.jpg『武家の女性』山川菊栄著 岩波文庫 岩波書店
              1983年 620円
 けむしさんのラジオ番組FMだいご「お城にGO〜」の第4回放送で、節句をキーワードに近世の武家の生活を解説していたゲストの辻川牧子さんが番組の最後に紹介していたので買ってみました。著者の山川菊栄は女性解放運動の先駆者の一人ということは知っていましたが今回はじめて著書を読んでみました。本書は1856年(安政4)生まれの母から直接聞いた思い出話を主として、1819年(文政2)生まれの水戸藩下級武士であった祖父の残した記録や親類などからの聞き書きをまとめたものです。『武家の女性』というタイトルではありますが女性だけでなく、幕末の武家を取り巻く様々な階級の人々の日常がいきいきとまたほのぼのとしたユーモアを交えて描かれていて、これまで読まなかったことが後悔される程の、読みやすく、かつ実に楽しい書でした。加えて、天狗党の乱とその後維新後までも続く抗争についての無慈悲で凄惨な様子も詳しく描写されています。話の流れの本筋ではないのですが、自分に知識が乏しい着物に関する部分を特に確認しながら読むのも興味深いものでした。この書も以下の書も菊栄の母の記憶を元にした聞き書ということで、「時代の空気を感じるにはよい本ですが、正確な記述でない部分が多いです」というご指摘もいただきました。そのことを踏まえた上で、岩波文庫で180頁ほどの薄いものなので、水戸藩、茨城の幕末、武家民俗、などに興味を持つ方々には一読をお勧めしたいものです。

『覚書 幕末の水戸藩』山川菊栄著 岩波文庫
         岩波書店 1991年 1100円
 こちらはついでに買ったのですが、『武家の女性』が母千世からの聞き書きを主体にしたのに対して、本書は祖父延寿の書き残した記録や古老からの聞き書きを主体にしたものなのでしょう。引き続き読んでみようと思います。
[2018.02.09(Fri) 20:59] 本のご案内 | Trackback(-) | Comments(0)
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